連載・コラム アメリカ101

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  • 第三十四回
宮沢賢治×USPS×大統領選
トランプ大統領の再選はいかに?

 

    第三十四回 宮沢賢治×USPS×大統領選 トランプ大統領の再選はいかに?  

    2020年05月28日 アメリカ101

    「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケズ・・・サウイフモノニ ワタシハナリタイ」という宮沢賢治の感動的な遺作を何年振りかに全文を読みました。日本の義務教育を受けていれば、知らない人はいないという日本文学の至宝という詩です。   なぜ突然、こんなものに言及するのは、今年11月3日の投票日まで半年足らずとなったアメリカ大統領選挙をめぐり、新型コロナウイルス感染渦にあって、「三密」が避けられない投票所へ足を運び、一票を投じるという民主主義の基本的な行為が、感染を招きかねない身体への危険を伴いかねないという危惧が存在することから、その危険回避のために、全面的に郵便投票を認めるべきかどうかをめぐり、トランプ大統領および共和党と、ホワイハウス奪回を狙う民主党が激しく対立、議論を呼んでいるという構図の中心に、意図せずに置かれているのが郵便局を運用する郵政公社(USPS)であるからです。   そして、それがどうして宮沢賢治が関係があるかですが、今回の大統領選挙の投票方式をめぐる論争で、USPSに関する資料を読んでいたら、アメリカ人なら常識となっているほどの「Neither snow nor rain nor heat・・・」という、非公式なモットーとなっている表現を目にしたからです。 その大意は「雪が降っても雨が降っても、また暑さや夜の暗やみでも、配達員(couriers)の迅速な遂行を妨げることはない」というもので、すぐに宮沢賢治の「雨ニモマケズ」をイメージしたからです。   前置きが長くなりましたが、郵便投票を認めるかどうかの論争をめぐっては、「ウイルス禍がいつまで続くか不明な現状では、従来の不在者投票に加えて郵便投票を積極的に採用すべきだ」という肯定派と、「不正が蔓延する不在者投票/郵便投票は厳しい基準を維持すべきだ」という否定派があります。 アメリカでは、選挙の実施方法については合衆国憲法に記載はなく、各州の裁量に委ねられており、これまでも州によっては不在者投票や郵便投票の“敷居”を低くして、有権者が希望すれば誰でもOKというところから、厳格に限定するところまでさまざまでしたが、コロナウイルス禍が「第2波」「第3波」と長期化も予想されることから、投票様式の自由化促進派の州が増えています。 最大の票田であるカリフォルニア州では、知事以下州レベルでの公選ポストが民主党が独占しているという民主党の牙城であることから、従来から積極的に不在者投票/郵便投票を認めてきましたが、ギャビン・ニューサム知事は5月8日に行政命令により、同州2060万人の全有権者に11月の大統領選挙に使う投票用紙の発送を指示したことを明らかにしました。   州レベルでは全米初の措置で、前回2016年の大統領選挙では約65%が郵便投票でしたが、これにより、その比率はさらに高まると予想されています。 またペンシルベニア州が6月2日の予備選挙では、理由を問わず、有権者の求めがあれば、すぐに投票用紙を発送することを決めているなど、不在者投票/郵便投票を推進する州が増えています。 これに対し共和党は不正投票と助長するとして激しく反発、トランプ大統領も、「これは非合法選挙という、ろくでもないくず(scum)だ」と断言、推進する州に対しては連邦政府資金を差し止めると脅すなど強硬姿勢を前面に打ち出しており、今後各州での予備選、そして11月の本選挙に向けて激しい政争が続く見通しです。   著者/佐藤成文(さとう・しげぶみ) 通称:セイブン 1940年東京都出身。早稲田大学政治経済部政治学科卒。時事通信社入社、海外勤務と外信部勤務を繰り返す。サイゴン(現ホーチミン市)、カイロ、ベイルート、ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス各支局長を歴任し、2000年定年退社。現在フリーランスのジャーナリストとしてロサンゼルス在住。      

  • 第三十三回
「日本人を感動させた歌」で、
コロナ禍を乗り切ろう

 

    第三十三回 「日本人を感動させた歌」で、 コロナ禍を乗り切ろう  

    2020年05月21日 アメリカ101

    これまで2回ほど、このコラムで“娯楽路線”として、YouTubeで無料アクセスできる映画や映像を紹介しましたが(連載第28,30回)、今回は第3弾として、4半世紀ほど前に「日本人を感動させた歌」でトップとなった曲を、さまざまな国際的なバージョンを中心に27曲を連続再生できるプレイリストと、「日本語が分かる/英語が分かる」ひとにとって、至福の時を過ごすことができる“コメディー”4本の映像をリストアップしましたので、新型コロナウイルス禍で滅入りがちな毎日を乗り切る糧としていただければと思います。   例によってYouTubeの「ssatola」検索で視聴可能です。 連載第30回の「目新しい音楽の世界」で、気が付かれた方もあるでしょうか、実は同じ曲が4回顔を出しています。 コラムのスペースが限られているので、大部分の曲についての説明をスキップせざるを得なかったのですが、この“最多出場”だったのは、長年にわたりギリシャを代表する作曲家/文化人/左派活動家として多彩な活躍していたミキス・テオドラキス(94)の民謡風のポピュラー曲で、同じギリシャ出身のメゾソプラノ歌手アグネス・バルツァーが歌って国際的なヒット曲となった「汽車は8時に発つ」です。 兵役に就くために汽車で駐屯地カテリーナに向かう恋人を慕う曲ですが、実は森進一が、この曲に惚れ込んだ五木寛之の歌詞(意訳)で歌っている映像があったのを、5本目のカバー曲として付け加えることを忘れたので、今回はリストのトップとしました。由来を知らなければ「日本の演歌だ」と言っても通用するほどの、素晴らしい出来栄えです。   「20世紀の日本人を感動させた歌」は、NHKが1997年に邦楽・歌謡曲を対象に実施した人気投票。全国から約2万曲について1700万票の投票があり、44万票を得てトップとなったのが、美空ひばりの遺作「川の流れのように」(作詞・秋元康 作曲・見岳章)です。 ちなみに、以下「いい日旅立ち(山口百恵)、「神田川」(南こうせつとかぐや姫)、「高校3年生」(舟木一夫)の順位で、国際的にヒットした坂本九の「上を向いて歩こう」(スキヤキ)は11位です。古いランキングなので、現時点で同様の人気投票をすれば、まったく違った結果となるかもしれませんが、この歌は永遠に「日本人にとっての心の故郷」のひとつであり続けるでしょう。   YouTubeで「Kawano nagareno yoni」と検索すると、当然ながら美空ひばり本人のバージョンに加えて、カバーされた映像が延々と出てきます。   目立つのは、メキシコの大衆音楽ジャンルであるマリアッチ楽団による数多くの演奏です。日本での興行で余興として歌ったのがきっかけに、メキシコやアメリカで流行ったものと思われます。そして、その伝で、「3大テノール」が日本を訪れたのをきっかけに、プラシド・ドミンゴとホセ・カレーラスの“持ち歌となり、とくにカレーラスはほぼ完ぺきな日本語でのスタジオ録音を仕上げています。 同じくオペラ歌手(ソプラノ)のアンゲラ・ゲオルギュー(ルーマニア)の本格的歌唱もリストアップしました。   最後は広義のコメディー4連発です。日本が世界に誇る話芸である落語からは三遊亭圓生の「らくだ」(1時間超)、そして「Mr. Bean」ことローワン・アトキンソンのスケッチ「Headmaster kills student」は日本語そして英語の“至芸”の極みです。Enjoy!    著者/佐藤成文(さとう・しげぶみ) 通称:セイブン 1940年東京都出身。早稲田大学政治経済部政治学科卒。時事通信社入社、海外勤務と外信部勤務を繰り返す。サイゴン(現ホーチミン市)、カイロ、ベイルート、ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス各支局長を歴任し、2000年定年退社。現在フリーランスのジャーナリストとしてロサンゼルス在住。    

  • 第三十二回
加州での初の新型コロナウイルス集団感染は?
ニューサム知事の発言から思うこと

 

    第三十二回 加州での初の新型コロナウイルス集団感染は? ニューサム知事の発言から思うこと  

    2020年05月12日 アメリカ101

    「カリフォルニア州での初の新型コロナウイルス集団感染はネイルサロンだった」「それについてわたしは深刻に懸念している」というギャビン・ニューサム知事の発言(5月7日記者会見)が大きな波紋を広げています。経済活動再開へ向けた4段階(ステージ)のステージ2への移行(8日から)にネイルサロンが含まれていない理由を問われた際の答えですが、その場所や時期には言及しなかったため、さまざまな憶測を呼んでいます。   ネイルサロンといえば、カリフォルニアだけではなく、アメリカ全土のショッピングモールでは欠かせない業種の店舗で、ほとんどがベトナム人が経営し、ベトナム人が働くという零細企業です。ベトナム系アメリカ人にとっては、1975年のベトナム戦争終結が引き金となったベトナム人のアメリカへの大規模な移民に伴う新たな生活基盤を築くうえで、「心のふるさと」的な存在です。それだけに、この発言は事実上、「アメリカでの汚染発生源は(ベトナム人が経営する)ネイルサロンだった」と宣告したに等しいことから、ニューサムに詳細な説明を求める声が業界関係者から相次ぎ、訴訟の動きも出ています。   さらに、一部での「武漢ウイルス」という呼称から、アメリカでのアジア系住民への嫌がらせ、中傷、誹謗といった人種差別的な動きが増えていることもあって、「思慮ある慎重な言動で知られる知事らしからぬ発言だ」という指摘もあります。   ティッピ・ヘドレン(Tippi Hedren)(90)という名前を聞いて、映画愛好家なら、ファッションモデルだったところをアルフレッド・ヒッチコック監督に見い出されて、「鳥」(The Birds、1963年)、「マーニー」(Marnie,1964 年)と連続して主役を演じ、一躍ハリウッドの「Aスター」になった女優を思い出すでしょうし、ひとかどの映画通ならば、メラニー・グリフィスの母親であり、ヒッチコックとの確執から一時「銀幕」から身を引いたり、猛獣を保護する動物愛護家であるなどが“常識”でしょう。だが、アメリカでのネイルサロン業界の「ゴッドマザー」でもあるのです。   それというのも、ベトナム戦争終結直後の混乱で、ベトナムから多数の難民がアメリカに渡り、当初は各地のアメリカ軍基地や、その周辺の施設に収容されたのですが、当時国際食糧救援団体のボランティアだったヘドレンが、サクラメント郊外のキャンプを訪れた際、難民女性たちの間で彼女の綺麗なマニキュアが話題となり、それをきっかけにヘドレンがキャンプ内で20人の女性が参加するマニキュア講習会を組織、その後もさまざまな手助けしたのが、アメリカ人の間での「ネイルサロン=ベトナム人」というイメージが定着する発端です。「働き者」で知られるベトナムの女性ですが、英語は話せず、手に職もなく、元手もない難民として家計の一端を支えるには、ネイリストが手っ取り早い現金収入の方策だったことから、急速にベトナム人の間でネイルサロン・ブームが燎原の火のようにアメリカ全土に拡大。   全米で半分近くのネイリストがベトナム人女性で、カリフォルニア州では80%にも達しています。当時のマニキュアは50㌦という庶民には縁のないラグジュアリーだったものを、現在のような20㌦程度の料金でのサービスで普及するようになったのは、ひとえにヘドレンとベトナム人の“功績”です。   アメリカでのウイルス感染の「グラウンドゼロ」と名指しされたネイルサロンが厳しい試練に直面しています。   著者/佐藤成文(さとう・しげぶみ) 通称:セイブン 1940年東京都出身。早稲田大学政治経済部政治学科卒。時事通信社入社、海外勤務と外信部勤務を繰り返す。サイゴン(現ホーチミン市)、カイロ、ベイルート、ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス各支局長を歴任し、2000年定年退社。現在フリーランスのジャーナリストとしてロサンゼルス在住。    

  • 第三十一回
コロナ禍と大統領選挙が並行するアメリカの歴史的な国難

 

    第三十一回 コロナ禍と大統領選挙が並行するアメリカの歴史的な国難  

    2020年05月06日 アメリカ101

    2週間前の当コラム(第29回)で、新型コロナウイルス感染拡大について、初動対応の遅れが事態の深刻さを招いたというドナルド・J・ドランプ大統領の「無責任男」ぶりを論じましたが、同人だけを責めるのは的外れで、「誰が大統領であっても厳しい状況は避けられなかったのではないか」という批判的な声が寄せられました。   たしかに、「アメリカ合衆国」(United States of America)という、各州が独自の憲法や司法制度などさまざまな権限を有する連邦国家であり、伝統的に三権分立が確立している民主主義国家であることから、中国の共産党一党独裁体制のように、最高指導者の「鶴の一声」で物事が運ぶシステムではありません。また、他の先進諸国では半世紀以上にわたり当たり前となっている国民健康皆保険制度も存在しないという医療制度面での“後進国”であることも、事態の深刻さを招いている要因のひとつであることは否定できません。 しかし、大統領にとって施策の第1次資料となるはずの「大統領デーリー・ブリーフ」(PDB)で繰り返し情報機関が感染拡大を警告していたにもかかわらず、具体策には手をつけず、2月10日の時点でも、選挙集会で「少し暖かくなれば、4月には(ウイルスは)は魔法のように姿を消すだろう」と大見得をきっていたほどの無責任ぶりです。   英語のフレーズに、「Monday morning quarterback」があります。通常日曜日に行われるプロ・アメリカンフットボールの勝敗結果について、週明けの朝にオフィスなどでファンがあれこれとしたり顔で得々と話す意味で、新型コロナウイルス感染拡大での過去のトランプのさまざまな言動を、後になって批判するのも、そのそしりをまぬがれないかもしれません。 しかし、ここ数週間の各世論調査では、非常事態宣言が発表された直後に上昇した支持率が再び下落、とくに11月の大統領選挙で当落を左右する激戦区であるミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニア3州では4月末現在で、トランプは軒並み44%前後にとどまり、民主党候補指名が確実なジョー・バイデン前副大統領を4-5ポイント下回っており、初めて数字面で黄信号が点灯した感じです。   それというのも、2019年の選挙では、対立候補のヒラリー・クリントン元国務長官は一般投票では過半数を占めたものの、肝心の選挙人数では、これら3州で僅差でトランプに敗北、落選の憂き目をみた因縁の州だからです。 もちろんバイデンも30年近く前の性的暴行疑惑が執拗に続き、万全の態勢とはいえない悩みを抱えていますが・・・。   大統領選挙をめぐる支持率調査は、公表される既存の世論調査機関だけでなく、共和、民主両党も、それとは別個に独自の調査を実施しており、トランプは、その党内調査でも、これら激戦州でも敗色が濃いとの結果が示されていたようで、CNNの報道によると、トランプは4月24日に、ブラット・バースケール選対本部長を電話越しに「4文字言葉」などの下品な表現も交えて罵倒、怒りをぶちまけていたようです。   投票日まで6カ月を切ったわけですが、トランプにとっては、これからは文字通り「起死回生」の毎日となるのは間違いなく、このところの、早急な経済活動再開への働きかけや「中国が人為的なウイルス発生源」といった責任転嫁論を繰り返しているのは、その一連の動きでしょう。   コロナ禍と大統領選挙が並行するアメリカの歴史的な国難はまだまだ続きます。  

  • 第三十回

#Stay Homeを楽しく。
目新しい音楽の世界へ乗り出しましょう

 

    第三十回 #Stay Homeを楽しく。 目新しい音楽の世界へ乗り出しましょう  

    2020年04月29日 アメリカ101

     蟄居生活も長引き、窮屈ながらも、それなりの生活のリズムができあがっている方が多いかと思いますが、今週は、緊張感という深層心理の渦中にありながら、一方では、そんな退屈な日々であっても、目新しい音楽の世界へ乗り出す冒険へのご招待です。そして今回も、YouTubeの無料サービスを利用して、筆者による「躊躇なく、すぐにでも、何回でも繰り返し聴きたくなる曲」リストを公開、皆さんへの「音楽への勧誘」とします。    「何回でも繰り返し」というのは単なる惹起文句ではなく、「文字通り」で、ちょっと何もするあてがない時間に、すぐに耳を傾けることができる音楽という意味で、筆者の太鼓判付きの選曲です。聴き方は、例によってwww.YouTube.comにアクセスして、検索欄(search)に「ssatola」と入力すると、筆者のYouTubeでの映像ライブラリー一覧が提示されるので、そこから「ららら読者へ」という項目のファイルを左クリックしていただければ、全部で37本ほどの映像付き楽曲が視聴できます。 自動再生となっていますので、冒頭の「Panis Angelicus」から順次音楽が流れるはずです。いずれも音楽として素晴らしいものばかりだと自負していますが、いくつか“講釈”を加えることをご容赦ください。    新型コロナウイルス感染の非常事態に直接関連するのは⑦のジョーン・バエズが自宅応接間から、医療従事者を中心とした、渦中にあって日々われわれのために大奮闘している関係者への感謝のメッセージと、“盟友”ボブ・ディランの「Forever Young」を歌った映像です。1950年代末から現在まで60年以上第一線で活躍してきたわけですが、デビュー当時から、筆者と同年代ということもあって、感慨もひとしおです。バエズは、この英語によるビデオのあと、フランス語、ドイツ語、イタリア語で、それぞれのファン向けに別々のメッセージはネットで流しています。残念ながら日本語は見当たりませんでした。    そのバエズが師として仰いだのが、フォークソングの大御所だったピート・シーガーで、公民権運動やベトナム反戦運動でのプロテストソングである「We Shall Overcome」を唄っている映像が⑨です。そして現在、主として中南米諸国を中心に世界中で歌われている代表的なプロテストソングが、サルバドール・アジェンデ大統領の率いるチリの人民連合政府の“応援歌”としてセルヒオ・オルテガが作曲したEl Pueblo Unido(不屈の民)(⑩と⑪)です。前者は大集会での唱和、後者は、ロシア出身の若手ピアニストとして高い評価を得て、昨年は、ピアノ曲の「新約聖書」といわれるベートーベンのピアノ・ソナタ全曲を録音してセンセーションを巻き起こしたイゴール・レビットが、クラッシックの変奏曲集として編曲された長大な楽曲の序奏部を演奏している映像です。アジテーション歌ですが、耳をそばだたせるメロディーとテンポは、鑑賞曲としても優れた出来栄えです。    こう書いてくると、このリストの歌が堅苦しい、お説教的なものばかりと思われるかもしれませんが、メロディーの美しさは共通しており、とりあえず、偏見を持たずに耳を傾けてみてください。「Every song has a story」といわれますが、ここではスペースが限られて触れることができませんが、リスト最後のエリザベス女王のスピーチに「We will meet again」とあるように、感染が収束したあと、皆さんに直接お会いする機会があれば、それぞれの楽曲についてのストーリーをお話しできたらなと思っています。