連載・コラム マリファナのおはなし

編集: Weekly LALALA - 2019年08月16日

Vol.24 カリフォルニアでマリファナを喫煙できる場所。

運転中はOK or  NOT OK

 

私の住んでいるロサンゼルスをはじめカリフォルニア州でマリファナは、嗜好品として21歳以上であれば誰でも購入、使用することができます。マリファナとの付き合い方も人それぞれ。これが生きがいとばかりに毎日マリファナを楽しむ人もいれば、週末にだけ楽しむ人、マリファナが体に合わないため一切使用しない人もいます。カリフォルニアでのマリファナの存在は、いわゆる日本人にとっての要であるお酒のような存在といった感じでしょうか。

SNSなどでは人々が屋内や屋外の音楽フェスなどでマリファナを楽しんでいる様子をたびたびみます。カリフォルニアもそうですが、マリファナが合法化されている州では、マリファナを嗜む場所が法律で定められています。特に気を付けたいのが「ハイになった状態での運転」と「公共の場でのマリファナの喫煙」です。

まず、マリファナを喫煙しながら、またはハイになった状態での車の運転は禁止され、飲酒運転と同じレベルの刑事法違反となります。逮捕され判決により、多額の罰金をはじめその他様々な時間と費用のかかる刑罰が科せられることになります。

 

マリファナを嗜む場所について

アメリカのほとんどの州ではアルコールを公共の場で飲むことが禁止されています。日本のように公園で花見をしながらお酒を飲んだり、仕事帰りにキオスクでビールを買って電車で飲むなどは、法律で禁止されています。

それと同様にカリフォルニアの嗜好用マリファナの法律Prop64では、基本的に公共の場でのマリファナの喫煙(ベープ、リキッド含め)が禁止されており、法律に違反した場合$100$250の罰金が科せられます。それ以外には学校から300メートル以上離れていないとマリファナは使用できないなど法律で決められているにもかかわらず、社会でなかなかそのルールが守られていないのが現状です。

 

私が住んでいるLAダウンタウン周辺でも、昼夜関係なく道端や公園で人々がジョイントを吸ったり、ベープをふかしている姿を見かけますが、大騒ぎして周りに迷惑をかけていない限り、警察も大ごとにしないということを聞きます。

さらに野外の音楽フェスなどでは基本的にマリファナの喫煙は禁止されていることが多いのですが、警備員の前で大胆に吸ったり、危険な行動や迷惑行為をしない限り、検挙されたり、通報されたりということもほとんど聞かないというのが現状です。しかし、これもイベントのスタイルや種類などで違ってくると思いますので、周りにいる人に聞いてみるのがいいかと思います。ロサンゼルスのバーやクラブの喫煙パティオでは、マリファナを吸うことが許されている場合もあります。

 

©Weekly LALALA

ウエストハリウッドのサンセット通りにある有名なバー「Rainbow Cafe」は、パティオでマリファナの喫煙ができます。音楽もかかり、地元のパーティーピープルから観光客まで連日賑わっています。

ロサンゼルスのヒップホップやレゲエなどのクラブの室内でマリファナを吸っている光景がよくみられます。イングリッシュスピーカーの嗜好者たちの間では、下記のように、「420(マリファナを表す俗語)」を使った会話がよくされています。

Are you guys 420 friendly?(この店は420フレンドリーかい?)」「Is it 420 friendly at the patio?(この店のパティオは420フレンドリーかい?)」


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■カンナビスライフスタイルアドバイザー

Blue Dreamz Eiju

茨城県出身、ロサンゼルス在住10年目。2010年に語学留学目的でロサンゼルスに渡米後、メルローズ沿いの洋服屋でマネージャーとして勤務する。独自のセンスを生かし、セレクトシューズブランドADORE Los Angelesを立ち上げ順調に売り上げを伸ばすが、兄の死をきっかけに目的を見失う。人間活動に専念しようと生きていく中で医療大麻というものを知り、LAローカルたちの大麻に対する価値観の違いに衝撃を受ける。自身も医療大麻に助けられたという経験から、LAのマリファナシーンに身を投じるべくLAダウンタウンにあるカンナビスディスペンサリーで働き始め、マネージャーを務めるという経歴を持つ。

「日本人は小さい頃から大麻は人生をダメにするドラッグだと教えられる中、世界各国では医療用、そして嗜好用大麻が続々と解禁になっているのはギャップがありすぎるなと思いませんか?大麻にはメリットがあります。大麻によって精神的にも肉体的にも助けられた人をたくさん見ました。大麻先進国ロサンゼルスの事情をお届けし、大麻に偏見がある人の意識を少しでも変えていけることができればと思います。」

Instagram : @bluedreamz

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  • Vol.40   大麻の摂取方法による効果の違い

 

    Vol.40   大麻の摂取方法による効果の違い  

    2019年12月06日 マリファナのおはなし

    大麻といっても現在では様々な摂取・使用方法があります。大麻を吸う、リキッド、エディブル、飲み物、座薬や塗るクリームなどなど。いくつかの使用方法はこのコラムでも何度もご紹介しましたが、摂取、使用方法によって効き方と効きの強さや持続時間は違ってきます。色々な方と大麻について話していると、症状によって摂取方法を変えている人はあまり多くないように思います。   そんなのもったいない!!!! 特定の症状には、それに合っている大麻の摂取・使用方法が存在します。私も元バッテンダーとして何百人という患者さん(大麻ディスペンサリーでは疾患があるお客様のことを患者さんと呼んだりもします)とお話しさせて頂き使用感や感想を伺い、自分でも様々な商品を試してみました。摂取方法によって効果や効き方がどれくらい違うのか、ご説明致します!   マリファナ 王道中の王道。大麻の花穂の部分を砕いて、パイプやボングなどの喫煙器具、もしくはペーパーや葉巻で巻いて吸うのが一般的。効果は2~3分以内に表れ、大麻のそのままの風味を存分に味わうことができるので大麻ファンは一番多い。 デメリット:喫煙には変わりがないので咳き込んだり、喉や肺を痛めてしまうこともある。匂いが強い為、吸う場所を選ぶ。   vapeリキッド 大麻の成分を凝縮し気化して吸えるvapeペンは手軽に持ち運べて使い方が簡単。大麻を燃やして吸った時ほどの強い匂いはそれほどなく、フルーツや甘いフレーバーがついているものもあり大麻特有の匂いが少ない。使い捨てのvapeリキッドもあり、イベントごとやどこかに出かける時などにぴったり!大麻を燃やして吸った時のような即効性がある(2~3分以内)。手軽で即効性があるので、仕事場や出先で偏頭痛や不安、イライラに見舞われたときに手軽にパパッと吸える。 デメリット:大麻を燃やして吸った時と同じで喉や肺に負担がある。vapeが壊れて吸えなくなってしまうということもある。   ワックス・ダブ 大麻の成分を凝縮したものでかなり強い!少量で大きな効き目が得られます。なので大麻への耐性がついてしまっている人にぴったり。基本的にはボング(水パイプ)とリグ(本格的な喫煙器具)が必要ですが、最近ではワックスを簡単に吸えるペンのようなものも登場し、ワックスに詳しくなくても手が出やすくなっています。 デメリット:加減が分からず吸いすぎてオーバードーズ(本人の意思とは逆にハイになりすぎてしまうこと)しやすい。少しずつから始めましょう!   エディブル グミやチョコレートなどが一般的なエディブル。食べるだけという摂取方法が簡単なので仕事先や学校でもて気軽に摂取できます。匂いもないので周りに一切バレずに摂取することができるのもかなりポイント高し。現在では一粒何mgなど自分がどれくらい摂取したか分かるようになっていて(スロードーシングと呼びます)エディブルの平均摂取量は10〜25mgと言われていて一度摂取すると効きが長く、摂取量にもよりますが2時間ほど効き目が持続します。 エディブルのハイは大麻やリキッドを吸った時のハイとは別物。効き目が強く、身体の中から効いてきますので体の辛い痛みやPMS、生理痛、偏頭痛、不眠、食欲減退などに強い効果があります。効果を感じるまでに時差があり、効いてくるまでの時間は一般的に45分〜1時間ほどですが人によります。   飲み物 THCやCBD入りの飲み物はエディブルよりも効き目が早く、効きも抜群です。飲んでから30分ほどで効いてきて抜けるのも1時間弱と早めです。一本10mg〜100mgと弱めのものから強いものまであり、噛む必要がないので虫歯や手術後で噛むことのできない患者さんがよく購入していました。   オイルティンクチャー、カプセル、ピル状のもの 基本的にはエディブルと同じ効き方をしますが、甘いチョコやグミなどのエディブルと比べて糖分などが含まれていないので、必要以上の糖分を摂取したくない人はカプセルなどを服用します。  

  • Vol.39  禁煙に最適!?ヘンプ・シガレット

 

    Vol.39  禁煙に最適!?ヘンプ・シガレット  

    2019年11月29日 マリファナのおはなし

    ©Weekly LALALA ロサンゼルスに引っ越して来るまで、日本はよくタバコを吸うお国柄だと気づきませんでした。私の韓国人の祖母、祖父は亡くなるまでずっとタバコを吸っていましたし、現在も母と父は喫煙者。私も数年前まで毎日タバコを吸っていました。今でも特にお酒が入ると吸いたくなってしまいます。やめて数年経つのに吸いたくなる、吸うと気持ち悪くなる(私の場合は)と分かっているのに吸いたい、それがタバコなんです。タバコはヘロインをやめるよりも難しいと言われているほど中毒性のあるものなのは、もう説明する必要もないかと思います。   当時はタバコを吸うことに罪悪感も何もなかったなと今では懐かしくさえ思います。自分が吸うから臭いにも鈍感になっていたし、タバコを吸わない人の前であんなにも堂々とタバコを吸っていたなんて、なんてことをしていたんだと恥ずかしくなります。非喫煙者はタバコの匂いなんて嗅ぎたくもないのなんて当たり前、日本人は喫煙者に寛容ですね。そこはお互いリスペクトしていけたらいいですね!   よく「アメリカ人はみんなタバコ吸わないんでしょ?」と聞かれることがありますが、そんなこともないというのが実際のところ。特にロサンゼルスは人種が多様であるし、老若男女タバコを吸う人は吸いますが、日本より喫煙者率は低いのかな?と思い調べたところ、日本の喫煙率は人口の18%でアメリカの喫煙率は14%だそうです。ちょっとしっくりこないところもありますが、数字的には思ったよりも大差がなくてびっくり。 ロサンゼルスの人はそこまでタバコに執着していないという印象もありますが、それに関してはアメリカでは室内完全禁煙で、レストランやバーで吸えないのは当たり前なのでみんな諦めがついている、ということでしょうか。   私はなんとか禁煙することができましたが、タバコをやめるのはキツかった覚えがあります。禁煙パッチなどを試す方もいるようですが、ひどい副作用が出た人の話を聞いていると、いいのだか悪いのだか・・・。そんな中、禁煙を目指している方々に紹介したい、アメリカならではの商品があります。 ヘンプでできたヘンプタバコです!   ヘンプタバコとは?麻と大麻の違いとは? タバコを販売しているスモークショップに行くと、最近では必ずといっていいほど見かけるヘンプタバコ。ヘンプの葉を砕いて、フィルター付きでタバコのように巻いてあるもので、現地ではヘンプ・シガレットと呼ばれています。ヘンプタバコって大麻とは何が違うのか分かりづらく少しややこしいですよね。大麻と麻(ヘンプ)は同じ種類の植物ですが、全く違うものなのです。   麻(ヘンプ)はTHCの含有量が少なくCBD用や産業用(布、繊維、ロープなど)として使われることが多く、大麻はTHC含有量がはるかに高い。ディスペンサリーで売られているようなバッヅは麻ではなく大麻から獲れます。 さらに補足ですが、日本で使用OKとされているCBDは麻の”茎”と”種”から摂取されたもののみ。茎と種から十分なカナビノイドなど摂れるわけがない!という生産者や製造者もいますが、そこはノーコメントにしておきます。   アメリカではTHC含有量が0.3%以下であれば大麻商品として扱われません。コンビニやタバコ屋さんで見かけるCBD商品はほとんどヘンプ由来のもので、THC含有量が0.3%以下なのでディスペンサリーではなくても普通の小売店で売ることができます。 それに反して日本ではTHC含有量が0.03%以下でなくては大麻商品とみなされますので、このヘンプ・シガレットを持っていると大麻所持法に反し、法律違反になります。  

  • Vol.38          CBDに続く注目のカナビノイド『CBN』

 

    Vol.38          CBDに続く注目のカナビノイド『CBN』  

    2019年11月22日 マリファナのおはなし

    世界中で続々とマリファナの医療としての可能性が認められていく中、マリファナから抽出される成分「THC、CBD」といえばどのような成分でどのような効能があるかという見解は広がってきています。 日本ではCBDの方が圧倒的に一般的に浸透しているのではないでしょうか。   大麻草にはカナビノイドというマリファナ特有の成分が存在し、前述したTHCとCBDは大麻草に含まれる二大カナビノイドです。簡単に説明するとTHCは精神作用がありハイになり、CBDは精神作用がなく、ガン細胞を自滅させる効能や、イライラの緩和、抗炎症作用によるリュウマチの痛みの軽減、てんかんやPMS、不眠改善の効果があるなど様々な効能があることで知られています。 THC、CBDをはじめ大麻草に存在するカナビノイドはなんと100種類以上といわれていて、私たちが普段耳にしているカナビノイドはほんの一部に過ぎないのです。   世界中で注目され大きく取り上げられているCBDと合わせて最近マリファナディスペンサリーで見かけることの多くなってきたカナビノイドをご紹介します。 その名も「CBN(カナビノール)」です。  

  • Vol.37

マリファナディスペンサリーの昔と今 

法改正後の現状(後編)

    Vol.37 マリファナディスペンサリーの昔と今 法改正後の現状(後編)

    2019年11月15日 マリファナのおはなし

    ©Weekly LALALA マリファナが嗜好品になってからたくさんの新しい法律ができ、以前よりも規制が厳しくなったカリフォルニアのマリファナ業界。   政府からすると、安全性の面でも新しいルールを設けなくではならないのはわかりますが・・・やはり昔を知っている人からしたら馴染めないことばかり!というのが正直なところでしょう。   マリファナが嗜好品として解禁されてようやく約2年が経ち、人々も変化や新しいルールに慣れた気がしますが、やはり昔を懐かしむ思いがあるのも確か。  

  • Vol.36   マリファナディスペンサリーの昔と今 

   法改正後の現状(前編)

    Vol.36   マリファナディスペンサリーの昔と今    法改正後の現状(前編)

    2019年11月08日 マリファナのおはなし

    アメリカ全体でマリファナというものは私たちが思っているよりも根強く浸透しています。それはカルチャーの一部と言ってもいいほどではないでしょうか。特にカリフォルニア、ロサンゼルスではマリファナというものが深く人々の生活に浸透しており、様々な目的で使用されています。人によりますが、ロサンゼルスに住んでいる人はマリファナに対してオープンで、マリファナに対して偏見が一切ないといえるでしょう。   1996年にカリフォルニアで医療用マリファナ解禁になって以降は、カリフォルニア州発行の身分証明証を所持し21歳以上であれば、マリファナドクターに$25~$50を払って15分ほどで簡単に医療用マリファナカードを発行してもらうことができるようになりました。   その後、市民投票の結果、2018年にマリファナが嗜好品として解禁になり、医療用マリファナカードがなくても21歳以上と証明できる政府発行の身分証明証があれば、アメリカ国民でなくてもマリファナディスペンサリーに行ってマリファナ製品の購入、使用ができるようになりました。   今でこそ誰でも気軽に入れる明るい雰囲気のディスペンサリーですが、以前はお店自体の雰囲気も、お店のシステムも、マリファナの売り方なども大きく違っていましたし、お店づくり、サービス、スタッフの教育などについても、意識が低く力が注がれていなかったように感じます。「アンダーグラウンド感が強かった」というのが正しい表現かもしれません。   私はラッキーなことにマリファナが嗜好品になる前と後、そのトランジションの間もマリファナディスペンサリーで働いていたので、その変化と一部始終を目で見て経験することができました。2018年以前と以後のディスペンサリーを見てきてひとこと言えるのは、「以前のほうがワイルドで奇想天外でなんでもアリでおもしろかった」でしょうか。   摘発される違法マリファナディスペンサリー マリファナ解禁以降、カリフォルニアではディスペンサリーの数が増え続けていると思っている方が多いようですが、実はその逆で、ディスペンサリーの数は減り続けています。以前は州から許可を得ていない違法ショップを含めて4000件ほどのマリファナディスペンサリーがカリフォルニア州に存在していました。しかし、現在では無許可で営業されているディスペンサリーはBureau Of Cannabis(ビューラル・オブ・カンナビス)という大麻取締局に摘発されていっているので、ディスペンサリーの数は以前の10分の1の400件ほどになっています。   ©Weekly LALALA