連載・コラム マリファナのおはなし

編集: Weekly LALALA - 2019年12月27日

Vol.43       テルペンとは?

 

今回は前回に続き、大麻やCBDを学ぶ上で知っておきたいこの言葉をご紹介。それは「テルペン」です!

 

CBDのベープペンをネットで見ていたりすると「テルペン配合」などの文字を見たことがありませんか?私はテルペンというものを理解するまで時間がかかりましたが、一度理解すると「なるほど!そういうことだったのね!」と眼からウロコ、大麻への理解が一層深まります。今回は皆さんにそんなテルペンについて理解していただければと思います!

 

テルペンとは匂いの元

簡単に説明すると、テルペンとは植物由来の精油で、「匂いの元」と考えればいいと思います。一番簡単な考え方としては、アロマセラピーを思い浮かべて下さい。ラベンダーを嗅ぐと、心が落ち着いてリラックスできますよね?それはラベンダーの芳香に多く含まれるリナロールというテルペンが鎮静や抗不安、抗ストレスに効果があるからなんです。

 

テルペンは植物や果物、野菜にも存在し、確認されているだけでも2万種類以上(!)のテルペンが存在します。普段私たちが手にしている化粧品やボディクリームなどもテルペンによって香り付けされていることもあります。ただ聞き慣れていないだけで、テルペンとは私たちにとってとても身近な存在なんです。

カナビノイドは一切含まず、有名大麻品種のテルペンオイルを販売している会社"Floraplex Terpenes"

 

インディカ、サティバの違いもテルペンの仕業

大麻は植物で、その中にも大きく分けて夜用として多く用いられるインディカ種(記事参照 https://lalalausa.com/article/public/179)、昼用に多く用いられるサティバ種(記事参照 https://lalalausa.com/article/public/180)があります。

その違いって、なんなんだろう、と思ったことはありませんか?大麻のインディカ、サティバの違いはなんとテルペンプロファイル(テルペンが含有されている量とバランス)の違いから来ているんです!

 

大麻に含まれる代表的なテルペン

カリオフィレン(Caryophyllene):胡椒、シナモンに含まれる。抗炎症、抗アレルギー、抗ウイルス、鎮静作用など。エンド・カンナビノイド・システムの受容体をアクティベートする。代表的な大麻品種はPurple Punch, Girl Scout Cookiesなど。

 

ミルセン(myrcene):タイム、マンゴー、レモングラスに含まれる。抗炎症、鎮痛、鎮静に効果を発揮し筋弛緩薬としての効果もある。ミルセンが0.5%以上だとインディカ種とされる場合が多いが、これといった決まりがないのが現状。代表的品種はBlue Dream, OG Kush。

 

リナロール(linalool):ラベンダーに含まれる。リラックスさせ気持ちを落ち着かせる効果がある。代表的品種Do-Si-Dos, Zkittlez。

 

リモネン(limonene):レモンやオレンジの皮に含まれる。抗菌作用がありながらも不安やストレスを緩和させ気分を高揚させる働きもあり、抗うつにも効果が期待できる。代表品種はStrawberry Banana, Wedding Cake。

 

ピネン(pinene):ローズマリーや松の葉に含まれる。鎮痛、鎮静、抗炎症作用があり、気管拡張に効果がある。代表品種はGod's Gift, Grape Ape。

 

THCのアイソレートで作られたエディブルを摂取したことがあります。もちろんハイになりましたが、ただ、そこでテルペンが含まれていないと「ハイにキャラクターがない」んです。ハイに深みがなければ面白味もない。痛みに効いているなとかストレスが緩和できているなという実感は少なかったです。

 

そこで初めて、大麻を摂取したときにどういったハイを経験するかというのはテルペンによるものだということが理解できました。

 

現在ではカリフォルニア州が提携している大麻製品の検査をする検査機関でも、大麻の検査をすると、含有されている一部のテルペンの含有量が検査結果として分かるようになっています。(カリフォルニア州の大麻法ではテルペンの配合量をパッケージに記載する義務はありません)

 

とっつきにくい印象だったテルペンについて少し理解していただけたでしょうか?ストレスがたまったらラベンダーの入浴剤を使ったり、気分が乗らない日はレモンを切って匂いを嗅いでみたりとテルペンの作用を日常にも取り入れて、生活の役に立てていきたいですね!


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sodan@la-network.com

■カンナビスライフスタイルアドバイザー

Blue Dreamz Eiju

茨城県出身、ロサンゼルス在住10年目。2010年に語学留学目的でロサンゼルスに渡米後、メルローズ沿いの洋服屋でマネージャーとして勤務する。独自のセンスを生かし、セレクトシューズブランドADORE Los Angelesを立ち上げ順調に売り上げを伸ばすが、兄の死をきっかけに目的を見失う。人間活動に専念しようと生きていく中で医療大麻というものを知り、LAローカルたちの大麻に対する価値観の違いに衝撃を受ける。自身も医療大麻に助けられたという経験から、LAのマリファナシーンに身を投じるべくLAダウンタウンにあるカンナビスディスペンサリーで働き始め、マネージャーを務めるという経歴を持つ。

「日本人は小さい頃から大麻は人生をダメにするドラッグだと教えられる中、世界各国では医療用、そして嗜好用大麻が続々と解禁になっているのはギャップがありすぎるなと思いませんか?大麻にはメリットがあります。大麻によって精神的にも肉体的にも助けられた人をたくさん見ました。大麻先進国ロサンゼルスの事情をお届けし、大麻に偏見がある人の意識を少しでも変えていけることができればと思います。」

Instagram :@bluedreamz

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